CATIA V5 文字テキストから3D文字を曲面に展開する方法-Develop ツール

CATIA V5 文字テキストから3D文字を曲面に展開する方法-Develop ツール

 

らくポン
スケッチにコピーしたテキストを回転サーフェースに展開する方法です
ドローイングテキスト  ⇨  dxf出力  ⇨  dxf読み込み  ⇨  スケッチに張り付け ⇨  デベロップ  ⇨  ソリッド化
ディベロップは曲線を回転サーフェースに投影して展開して貼り付けることができるので
こんな感じのモデルができます。
テキストからスケッチまではこちらの方法です ⇨ CATIA V5 文字テキストを3D文字にする方法

ディベロップ(Develop)を使って3D文字を作る

①「ディベロップ」で回転サーフェースに投影

[ディベロップ(Develop)]

使い方は簡単です。スケッチやワイヤーフレームを選択して「回転サーフェース」を選択します
「ディベロップ」は「回転サーフェース」しか選択できません。
なので押し出しで作った曲面は選択できません。
回転サーフェースが360°でなくてもOKです。
使い方は簡単です。
原点を指定しなければ正面に投影した位置を原点にして展開されます。
垂直の回転面であればワイヤーとディベロップは同じ長さになります。
矢印の長さとディベロップは同じ680になっています

②サーフェースを分割

矢印は1つの輪郭のスケッチなので「ディベロップ」した曲線でサーフェースをトリムできます

③ソリット化

分割したサーフェースを「厚み」でソリット化します

④文字のソリット化

文字のソリット化は少し手間がかかります。

「ディベロップ」した曲線(3D-raku)でサーフェースを分割するとエラーになります。
テキストをまとめてディベロップした曲線ができますがトリムする方向が判断できずにエラーになります。

 

対策としてはディベロップしたカーブを抽出するか投影するスケッチを1文字に分けてサーフェースを分割する必要があります。

ディベロップしたカーブを抽出して分割

抽出する場合は「複数抽出」を使います。
外側の輪郭と内側を別々に抽出させればOK。これならまとめて分割できます。
選択する箇所が多いので少し面倒です

投影するスケッチを1文字に分けてディベロップする

1文字ごと分ける作業はスケッチのコピーを作って必要な部分以外を補助線にする方が楽です。
「3」など1つの輪郭になるので良いですか 「D」はさらに[外]と[内]に分ける必要があります。
それぞれのスケッチを ディベロップ ⇨ サーフェースを分割 ⇨ 厚みでソリット化
Text 1  が1つのディベロップ
Text 2  が2つのディベロップ
以上の2種類作ります。
それぞれのボディに使用する形状セットを移動します。
ボディのツリーに形状セットが入っていますが ハイブリットデザインを使用しているのではありません
ハイブリットは使用禁止です ⇨ ハイブリットデザイン は使わない! 禁止!
ボディと形状セットをまとめるのは コピペやパワーコピーをやりやすくするためです。
Text 1  とText 2  の2パターンあれば文字の立体化ができます。

投影するスケッチを外側と内側に分けてディベロップする

「テキスト外形」と「穴が開く部分の内側」の2つのスケッチを用意しておきます。

2つのディベロップ曲線 で分割

「厚み」でソリット化

らくポン
少しでも楽をしたいので
ディベロップ  ⇨ サーフェース分割 ⇨ ソリット
この作業をパワーコピー化します。
コピペもOKです。

テキストからディベロップで立体化するパワーコピーを作る

3タイプのパワーコピー

パワーコピーについては こちらもどうぞ ⇨ CATIA V5 パワーコピーの作り方とコピペ

[Text 1]  [Text 2]  [Text ALL ]の3種類のパワーコピーを作ります

[Text 1 ]            1つのディベロップ  ⇨ Text type-A
[Text 2 ]            2つのディベロップ  ⇨ Text type-B
[Text ALL ]        2つのディベロップ  ⇨ Text type-ALL

パワーコピーの設定

「Text 1 」のボディを選択 ⇨ パワーコピーを作成 ⇨ 名前を [Text type-A] に変更 ⇨ OK

構成要素の入力はスケッチと投影する回転サーフェースです。

「パワーコピーの定義」の入力ウインドウに出ている要素を配置するときに選択する必要がありますので
配置するファイルには 「投影するテキストのスケッチ」+ 「回転サーフェース」を準備しておきます

「Text 2」のボディを選択 ⇨ パワーコピーを作成 ⇨ 名前を [Text type-B] に変更 ⇨ OK

構成要素の入力は
内側のスケッチin Line  ⇨ 投影する回転サーフェース ⇨ 内側のスケッチout Line です。

「Text ALL」のボディを選択 ⇨ パワーコピーを作成 ⇨ 名前を [Text type-ALL] に変更 ⇨ OK

[Text type-A]  [Text type-B]  [Text type-ALL] の3種類のパワーコピーのパワーコピーができたら
「Develop-TOOL_text-Sketch-ALL-R26.CATPart」の名前で保存します。(ファイル名は任意)
これでパワーコピーは完成です。

パワーコピーを使ってみる

[Text type-A]  [Text type-B] の準備として テキストのスケッチは分割しておきます。

「e」は穴があるので2つのスケッチになります。

 [Text type-A]

「T」 から作ってみましょう

 からパワーコピーのファイル[Develop-TOOL_text.CATPart] を選択

リファレンスに[Text type-A] と[Text type-B] が選択できますので Tの場合は [Text type-A] を選択

文字のスケッチ ⇨ 回転サーフェース を選択するだけでOK

サーフェースのトリムが逆になる場合は矢印方向を反転すればトリム方向が変わります。

 [Text type-B]

「e」の場合は [Text type-B] を選択

in Line  に内側のスケッチ ⇨ 回転サーフェース ⇨ out Line に外側にスケッチ を選択すればOK

 

[Text type-ALL]

スケッチは「テキスト外形」と「穴が開く部分の内側」の2つのスケッチを用意しましょう。
[Text type-B]  と [Text ALL ] を作りましたが2つのディベロップで分割しているので内容は同じです。

「Text OUT_Line」 にテキスト外形のスケッチ ⇨ 回転サーフェース ⇨ 「Text IN_Line」に内側スケッチ 

矢印は外形だけなので[Text type-A]で作ります。

スケッチを2つ用意するだけなのでこれが楽です。

https://youtu.be/s1ef6YCu2OA

らくポン
コピペのが簡単な場合もあります。
「Text 1」のボディをコピペして「ディベロップ」を再指定すればOKなので簡単です。
「e」の様に穴がある場合は「Text 2」をコピペして使えばOKです
らくポン
履歴があるので置き換えで投影するサーフェースを入れ替えることも簡単です。
ディベロップ を使わずにそのままパッドで押し出すと 緑の文字の様に側面に近くなるほど歪みます。
円周上に展開する場合はディベロップ が便利です。

⇩サンプルデータのダウンロード ⇩

R26 までなら 「ディベロップ」ライセンスが無くても動きます。

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