CATIA
CATIAとは?
CATIA(キャティア)とは、ダッソー・システムズが開発したハイエンド3次元CADソフトです。
Computer graphics Aided Three dimensional Interactive Applicationの頭文字です。
歴史
もともとは航空機メーカーの ダッソー・アビアシオン が航空機設計用に開発したソフトで歴史は古く
CATIA V4 の発売は1993年です。プラットフォームはWindowsではなくUNIXワークステーションでした。
1999年 SolidWorks社を買収しWindowsPCで動かせるCATIAを開発
それが CATIA V5です。
SolidWorks社のノウハウを取り入れたと思われるスケッチでのソリット製作や履歴のツリー、アイコンなど現在の操作性になり使いやすくなったのも普及した理由です。
CATIA V4とCATIA V5はデータの互換性や機能上の連携もなく、機能や操作性も全く異なり、別のソフトウエアでした。
V4 では一部履歴編集も可能でしたが現在のノンヒストリーの3D-CADに近いものです
V5で完全な履歴操作が可能になりHD2のライセンスではサーフェースとソリットの良い部分を使いこなすソフトに進化しました
その後、大手自動車メーカーの採用によってCATIA V5のシェアは大きく 自動車メーカー4社で採用されています。
他のCADでは NX(シーメンスPLMソフトウェア社) 、 Creo Parametric(旧:Pro/ENGINEER) などがあります。
データ互換性
じつは他のCADへの互換性は高くなく
理由としては一般的な NURBS(非一様有理Bスプライン) ではなく、NUPBS(NonUniform Polynomial B-Spline: 非一様多項式Bスプライン)なのが原因と言えます。
NUPBS→NURBSは大きな問題がないが その逆ではデータ変換時 に近似が必要になり、精度が失われる可能性が大きいのが問題です。
現在はダイレクトにCATIAデータを変換できるCADが増えてきましたので互換性が向上してきたと言えますが
変換エラーの問題は注意する必要があります。
CATIA 採用メーカー
有名なところでは トヨタ自動車です。関連会社ではダイハツ、スバル も同様にCATIAを使用しています。
トヨタでは自社で開発した国産3D CAD「統合CAD」を使用していたのですが2002年にCATIAを採用しています。
すべてCATIAではなく エンジン系のユニット設計は Creo Parametric を使用しています。
最も古くから採用したいたのは ホンダです。
V4から使用していて自社でカスタマイズしていたりしています。
その他の自動車メーカーは NX(旧UG)
日産 NX
マツダ NX
自動車業界、2輪メーカーや関連企業で仕事をするのであればハイエンドCADの習得はますます重要になってきています。
CATIAといっても様々なライセンスがあり V5、V6 さらに3DEXPERIENCEとして総合的なシステムになっており
今後ますます進化していくと思います。
CATIAはハイエンドCADのなかで非常に優秀な3DCADです。ぜひ使いこなしてください。
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