サーフェースとソリットとの関係を理解する
—- 使用コマンド —-
スケッチ
ジェネレーティブ・シェイプ・デザイン(GSD)
サーフェースベースフィーチャー(抽出)
パート・デザイン
スケッチベースフィーチャー(シャフト)
ソリットモデルからの抽出をする場合の注意点を解説します
基本的にはソリットからの参照は避けるべきですが
ソリットのツールでは表現できない形状もあるので
抽出する場合の注意点についてCATIAのクセを理解できると思います。
角R部分を抽出してみます。
ソリットの作業オブジェクトを変更せずに抽出コマンドを使用するとダイヤログの抽出するエレメントには
”差.1¥フェース.10” と表示されます
履歴ツリーのOUT を作業オブジェクトにして抽出してみます
今度は”エッジフィレット.1¥フェース.10” と表示されます。
POINT
シャフトでスケッチを回転させているR面から抽出します。
(R面のみで伝播無しを選択)
抽出2~3は同じサーフェース形状です。
同じ形状を抽出したサーフェースですが履歴を変更した場合の影響に差が出ます
では具体的に解説していきます。
抽出2
スケッチから制作したシャフト1のボディを作業オブジェクトにして抽出
親は シャフト1のみ
抽出3
差1(例では外側形状から内側形状を引いた後)作業オブジェクトにして抽出
親は 差+シャフト1
抽出4
ボディOUTのエッジフィレット1(例では外側形状OUTの履歴の最後)を作業オブジェクトにして抽出
親はエッジフィレット1 + シャフト1
同じ形状でサーフェースですが親子関係が違うためソリットの履歴を変更したときに影響が出る内容が変化します。
それぞれのエラー条件を見てみましょう。
抽出3
COVER から 差1のボディIN を分解するとエラーになります。
例えばこの抽出したサーフェースを元に作成した部品を
ボディOUTに追加すると循環エラーになります。
OUT、INを分けて作成している利点がなくなってしまうので
差1から抽出することはよくありません。
差1を削除するとエラーになります。
サーフェースを再選択する必要があります。
差を削除した状態ですが抽出3がエラーになっています
抽出4
差1のボディIN を分解してもボディOUTを変更しなければエラーになりません。
和6、フィレット4、フィレット1 を削除したり変更すると更新にはなりますがエラーにはなりません。
(過去のリリースではこれでもエラーになりました。)
抽出2
差1のボディIN を分解してもボディOUTを変更しなければエラーになりません。
スケッチの数値を変更してもエラーなく更新できますが
抽出したR部分の線を消を消すとエラーになります。
抽出2と抽出4の違いについて
履歴の間に形状変更を加えた影響が出る場合があります。
フィレット1の前に抽出したR部分がなくなる作業が追加されると
シャフトの形状は変更されていませんが
選択していたR部分の形状がフィレット1を入れた状態ですでに形状がなくなっているので選択できずにエラーになります。
抽出3もエラーになりますが抽出2はエラーになりません。