エラー原因を理解するとモデリングが楽になります。
CATIA V5 ドラフトツールのエラー原因と対策 2
凹の円弧を基準にしたドラフトエラー
通常はこの様にエッジになることは少ないですがエラーになる原因を解説します。
基本的なところでは 円の中心までの形状にすると確実にエラーになります。
半円形状は円の中心に近づくと勾配が0になるので垂直な基準から勾配を取れないのでエラーになります。
ドラフト形式 円錐 と 正方形 の違いについて
単純に言うと円錐の様に小さくなるか 四角い平行な面になるかの違いです。
基準面が湾曲しているほど形状に差が出ます。
平面を基準にするならどちらも同じ形状になります。
通常は円錐になっています。正面で見比べるとよくわかります
これがエラーの原因になるので注意が必要です。
エラー例1
「境界設定ができません」のエラーメッセージが出る場合は形状を閉じることが出来ない状況になります。
解決策1
この場合は正方形形式で回避できることになります。
Aの画像では赤い面が見えていますがBの画像を見ると側面が隠れているのが分かると思います。
側面の形状が延長されたときにドラフト面と交差できないとエラーになります
解決策2
円錐形式のままでもエラーを回避できます。
解決策2の画像では円錐のドラフト面に隠れるサイズに側面の形状を小さくすればエラーになりません。
設計条件に問題が無ければこちらで解決することも可能です。
エラー例2 複数基準の場合
基準面を複数のフェースにした場合の例です。
この場合円錐形式でもエラーになりません
これは基準面の端が水平になっているからです。
勾配を大きくしてみます
角度を5° → 13° に変更
円錐形式ですが基準面に水平な形状があるので側面まで十分なドラフト面ができますのでエラーになりません。
円弧基準の部分は円錐形式なので斜めになります。
ソリットにはなりますが下の方でフェースが交差しており
このままではその後の作業でエラーになる可能性があります。
この場合の解決策も正方形形式に変更することで解決できます。
POINT
ネガRの勾配基準の場合は四角形式が有効。
エラーが出ない場合もドラフト形状の確認が必要。
とりあえず正方形形式すると解決することが多いですよ。