CATIA V5 マクロ入門 点の座標をExcelに書き出す

 

らくポン
点の座標をExcelに書き出す簡単なマクロを作ってみましょう。
CATIAのマクロを使って「点の座標をExcelに出力するマクロ」を作る練習です。
ExcelのVBAの知識が少し必要ですがとりあえずはコピペでOKなので手順を理解するところから始めてみましょう。

CATIA V5 マクロ入門  点の座標をExcelに書き出す

Excelに書き出す準備

CATIAのマクロでExcelのオブジェクトを使うための設定が必要です
標準ではチェックが外れています。

CATIAからVBAを開きます
ツール ⇒ マクロ ⇒ Visual Basic エディター

ツール ⇒ 参照設定

 

 

「Microsoft Excel 16.0 Object Library」  を選択します。
16.0の部分はバージョンによって変わります
「Excel」が付くライブラリは一つしかないので迷うことはないと思います。

Excelに書き出す設定は下記をコピペでOK
内容はExcelのVBAでExcelを起動してワークブックとシートを指定する内容です。
詳しく知りたい人はExcelのVBAで検索しましょう。

CATIAでマクロを記録する

CATIAのコードは知らなくても 「マクロの記録」で操作を記録すればコピペするだけで大丈夫です。

「今回は点を検索する」ことがCATIAでの操作です。

点を選択するまでをマクロで記録してみます。

先にマクロライブラリーを設定しましょう

検索する操作をマクロで記録します

 

検索コマンドで点をすべて選択します
(照会の項目が パートデザイン、点、all  になっています)

操作が終わったらマクロの記録を終了させます。
記録された内容はライブラリーに記述されますので確認してみましょう

 

選択方法を変更して記録してみましょう。
マクロを記録すれば新しくモジュール2が作られます

検索コマンドでマゼンタの点をすべて選択します
(照会の項目が パートデザイン、点、色=マゼンタall  になっています)

 

モジュール1の内容を確認

「Set」 の後の項目に 「=」 の後のコードを変換する感じです

selection1 が長いので SEL に変更しておきます。ここは任意に決めれます
短くしておくとコードが書きやすいので SELにします

 

マクロを記録で記録した内容をコピペする

モジュール1では Search “CATPrtSearch.Point,all” と記録されています

Search が検索で 検索内容が ”partファイル内のすべての点” になります。

これを先のExcel書き込み設定の下にコピペします。

 

選択した点の座標をセルに配列します

ここからはExcelのVBAになりますので詳しく知りたい人はExcelのVBAで検索しましょう。

 

数値の桁数をしています。[Double] になっていますが整数にしたい場合は「Integer] にします。

座標情報をXYZに代入します

マクロを実行

マクロを実行してみましょう
エディターを開いたままユーザーフォームの実行をします

すべての点が選択されてExcelに書き出しされます。

色を指定したモジュール2では Search “CATPrtSearch.Point.Color='(255,0,255)’,all” になりカラーが追記されています
数字の部分は今回はマゼンタを選択したのでRGBコードで 255,0,255 になっています。

Search “CATPrtSearch.Point.Color='(255,0,255)’,all”に変更すればマゼンタの点だけが出力されます。

他の選択方法もマクロで記録してコードをコピペすれば違う方法で選択ができますので試してみましょう

セルに色を付けたい場合はカラーコードで指定すればできますよ。

今回は簡単な選択だけですがCATIAのコードを詳しく見たい場合はヘルプで確認できます
例えばCATIAのコードのPartDocumentとかSearchを選択して F1 キーを押せば HELPウインドウが出てきますにで
マクロの記録した内容をヘルプで確認してみましょう。

サンプルコード

サンプルコードです。 コピペして動かしてみましょう。

選択の種類を何種類か入れています
を付ければ読まなくなるので実行したい選択方法以外に を付ければ選択方法を変更できます。

らくポン
マクロの記録でCATIA操作がどんなコードになるか
いろいろ試してみるとマクロのヒントになると思います

サンプルダウンロード

マクロの設定方法

マクロライブラリーを追加

マクロライブラリー  ⇒ 既存ライブラリーの追加

フォルダーから .catvba ファイルを選択
ライブラリーが追加されます

マクロのアイコン化

らくポン
マクロをアイコン化すると便利です。
簡単に追加できます

ツール ⇒ カスタマイズ ⇒ ツールバー ⇒ 新規作成

新規作成
空白の新しいツールバーが制作されますのでツールバーに名前を付けてOKします。

 任意の名前を付ける

 MACRO-TOOL と名前を付けました

 

ここまではツールバーの追加方法と同じです。

③マクロコマンド選択
コマンドを追加ではなく カスタマイズ のコマンドタブを選択して左の項目から「マクロ」を選択
マクロラブラリーで登録されているマクロが出てきます

プロパティを選択するとアイコンを変更できます

アイコン横の  を選択
登録されているアイコンから選択できます
自作のアイコンを作れば使うことも出来ます。
コマンド項目を選択してマウスでドラッグすればアイコンを追加することが出来ます。
ついでにマクロのコマンドも追加しておくと便利です
これで1クリックでマクロが起動できます。

参考書籍

Excelのマクロ VBA について 詳しく勉強したい方はExcelのマクロの書籍を購入してみましょう。

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